ガラス製造道具 記事一覧

ガラスの、道具

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道具の、ごく一部ですが展示を始めました。

手前が木型。現在は主に金属製の鋳(金)型を使用しています。

壁面には耐火煉瓦をつかむための大バサミ、プレスやスピン成形に使用する玉竿があります。

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そして、先日わたくしが松徳硝子に潜入してガラス製造の様子を撮影してまいりました!

スライドショーにて、「全米が泣いた!松徳硝子製造の現場」←公開中です。

解説付きプログラム(?)も置いてありますので一緒にお楽しみ下さい。


ふと見上げると、窓からはスカイツリーが。。。

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今週末、浅草方面へお出かけの方、そうでない方も、ぜひお越しください。


るつぼのミニチュア

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今回は硝子製造に欠かせない道具のご紹介です。

【るつぼ】
漢字で書くと坩堝。
この形のものは、姿が似ていることから猫ツボとも呼ばれます。

この中でガラスの原料を1300から1400度の高温で溶かします。
その高温に耐えられるよう、土や石などを原料とした陶磁器で作られたものが主流です。

ただし、このツボも高温により、徐々に耐性が落ち、割れが生じたり、ツボの成分がガラスに
混ざってしまうため、約40日ごとにツボを入れ替える必要があります。
このツボの入れ替えを「ツボ送り」といいます。

ツボ送りは生産作業終了後、職人総出で行います。
ツボを入れ替える際も、窯の火を止めることはできないので、防火装備をした職人が絶妙の
チームワークで古いツボを取出し、新しいツボを設置し、レンガを積み上げ、隙間に粘土を塗り、
窯の中に埋め込んでいきます。

実際のツボはシロクマの胴体くらい(?)の大きさがあり重量もあるのでかなりの重労働です。

工場にはこの猫ツボが円形に8個並べられており、この中に吹き棹(さお)を入れて
タネ(ツボ内で溶解されたガラスの原料)をとります。

こちらの模型は窓辺に展示してありますのでご来館の際はぜひご覧になってください。
触っても大丈夫ですよ。